長崎地方労使会議 理事会・総会・講演会を開催
~今夏は集合開催、講演テーマは「コロナ禍に役立つマインドフルネスの考え方」~
2021年度の長崎地方労使会議の集会が、長崎新聞文化ホール(長崎市)にて開催された。
昨年は、台風の影響を受け、書面決議となったため、2年ぶりの集合開催となった。
冒頭理事会では、酒井隆代表理事(三菱重工グループ労連長崎地区本部 執行委員長)により、議事進行が行われた。
続けて開催された総会では、嶋崎真英代表理事(長崎自動車(株)代表取締役社長)による開会挨拶で幕をあけ、帯田英俊運営委員長((株)十八親和銀行 執行役員人事部長)の議事進行により、前年度の事業報告・収支決算報告、今年度の計画・予算案が承認され、予定通り総会は閉幕した。
その後開催された講演会では、「コロナ禍の中で集中力を高めるマインドフルネス」をテーマに医学博士兼、(株)マインドフルネス代表取締役の山下あきこ氏に講演を頂いた。
産業医の仕事も行いながら、企業研修や講演活動を行う山下氏は、過去に働きすぎや、メンタル不調に陥った自身の経験から、社会で働く組織人に自分とは同じような過ちを犯してほしくないという想いから、活動を続けているとのこと。
マインドフルとは、「注意深く」「留意して」という意味を持っており、マインドフルネスの定義は、「意図時に、今この瞬間に、評価や判断とは無縁のかたちで注意を払っている状態」だそうだ。そのマインドフルネスが、なぜ心身にいい変化を起こすのかという理由の1つに、「脳が変化する」ことが挙げられるそう。雑念がある状態だと、人間はどうしてもマイナスの思考に陥ってしまいがちである。その状態が続くと、どうしてもネガティブ思考になってしまい、脳にも良くない刺激が続いてしまうそうだ。
したがって、決まった時間に瞑想を行ったり、脳が活性化している状態にしたりすることで、脳に良い刺激を送り、心を良い状態に保ち続けることが可能になるそうだ。
日々の生活で実践するならば、コーヒーの香りをいつもより注意深く嗅いでみることや、いつもの食事をより味わいながら行うだけでも効果があるそうだ。
また、講演の中で印象に残ったのは、仕事のパフォーマンスをあげる際に重要なのは、「幸福度」であるということも仰っていた。近年、幸福経営を重視する企業が全国で増えているのもその理由だそうだ。
ちなみに、幸せを決定する要因としては、、、
遺伝子・・・50%
行動・・・・40%
環境・・・・10%
という割合だそうで、仮にたまたまの環境で宝くじ1億円があたったとしても、幸せな人ばかりではないという話を聞くのは、環境要因の割合が低いからという話もあるそうだ。
(雑念を持つ事務局としては、幸せになりそうに感じるものだが、そうではないらしい)
講演では、仕事に活かすマインドフルネスのポイントを教えて頂き、GoogleやAppleをはじめ、多くの企業が活用する成果向上のメソットをご教示頂いた。
コロナ禍で、各企業・労組でもメンタル不調を訴える社員は増え続けると言われている。
今回の講演をヒントに、本労使会議の参加組織の皆様の参考となる機会になれば、事務局としても嬉しいかぎりである。
(長崎地方労使会議:安松・鳥取部)
2021年8月3日